漢字のパーツの組合せと配置を意識してバランスの取れた美文字を書こう

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こんにちは!たかあーるです。びもじとざん13日目(中級編の3日目)です。

前回は字全体をいくつかのパーツに分けることで,字全体のバランスを取る方法を紹介しました。

12日目,「パーツに分けてバランスを取る」アイキャッチ 漢字を「パーツ」に分けてバランスを取ろう 「へん」と「つくり」のポイントも解説

前回のように,上下・左右に分けられないような時にはどうしたらいいの?

たかあーる

たかあーる

たしかに,単純に上下・左右に分けられない場合もあるね。

それじゃあ今回はその中でも登場することが多い3つのパターンを紹介していくよ。

紹介する3つのパターンは,

ここで紹介する3つのパターン

・外側のパーツの中に別のパーツが収まるパターン(「国」,「間」など)


・上のパーツの中に,下のパーツの一部が入るパターン(「今」,「春」など)


・「かぎかっこ型」のパーツがあるパターン(「道」,「庁」など)

ということで,今回のテーマは「漢字のパーツの組合せと配置を意識してバランスの取れた美文字を書こう」です❗

字全体をいくつかのパーツに分けるという基本的な考え方は同じですので,難しくはありません😄

今回の結論を先に見ておきましょう。

・外側のパーツの中に別のパーツが収まるパターンは,2つのパーツの中心を揃えて,内側のパーツを「すっぽり入れる」。

・上のパーツに下のパーツの一部が入るパターンは,2つのパーツの中心を揃えて,下のパーツの横画1~2本分が上のパーツに入り込むように書く。

・「かぎかっこ型」のパターンは,パーツの中心をズラすように書く。

・これらのパターンが組み合わさった場合も,大きなパーツから分割していく。

この記事を読んでもらえれば,「少し複雑な分け方をする字をパーツに分ける方法」と「字全体のバランスの取り方」が分かります😄

それでは13日目,いってみよ~う

1.外側のパーツの中に別のパーツが収まるパターン

1つ目のパターンは「外側のパーツの中に別のパーツが収まるパターン」です。

これは例を見てもらうのが早いと思います。

・「国」,「園」などの「くにがまえ」の字


・「同」,「岡」など(似たものとして,「内」,「肉」など)


・「間」,「関」などの「もんがまえ」の字

パーツの中にパーツが収まる例
パーツの中に別のパーツが完全に収まっていますね。
2つのパーツの中心は同じ位置です。

これらの字は,外側のパーツの中に,別のパーツが「すっぽりと入っている形」になっていますね。

その際のポイントは「外側のパーツと内側のパーツの中心を揃える」ということです。

内側のパーツが,外側のパーツの右側や左側のどちらかに寄ってしまうとバランスが悪くなってしまいます。

1本の中心線が通るように気を付けてみてください。

2.上のパーツの中に下のパーツの一部が入るパターン

2つ目は「パーツの中に別のパーツの一部が入るパターン」です。

1つ目のパターンでは「すっぽり入る」という形でした。

2つ目のパターンでは,内側のパーツの一部が外側のパーツの内部に入り込む形です。

こちらも具体例を見たほうが分かりやすいと思います。

・「今」,「登」などの「かしら」を持つ字


・「春」,「祭」などの字


・「宇」,「冠」などの「かんむり」を持つ字

などです。

パーツが一部重なる例
上下のパーツの一部が重なる配置の例です。
2つのパーツの中心は同じ位置です。

1つ目のパターンのように,丸々すっぽり入り込むのではなく,一部が入り込んでいますね。

どのくらい内側に入り込むの?

たかあーる

たかあーる

字によって変わるけど,横画1本~2本分程度が多いと思うよ。

これも絶対の基準はないんですが,このくらいを目安にしておいてもらえれば,大きくバランスを崩すことはないと思います。

こちらのパターンも1つ目と同じように,「上のパーツと下のパーツの中心を揃える」のがポイントです。

3.「かぎかっこ型」のパーツがあるパターン

3つ目は「かぎかっこ型」のパーツがあるパターンです。

「かぎかっこ型」ってどういうこと?

ですよね…

これは私が勝手に名付けました😅

具体例を見てもらえれば分かってもらえると思いますので,具体例を見てみましょう。

・「道」,「延」などの「しんにょう」,「えんにょう」を持つ字


・「庁」,「痛」,「灰」などの「たれ」を持つ字や「居」などの字

どういうパーツの構成になっているかというと,このような⬇感じです。

かぎかっこ型のパーツ配置の例
「かぎかっこ型」のパーツ配置の例です。
2つのパーツの中心はずれます。

「しんにょう」や「まだれ」などが,「かぎかっこ」のような形になっていますね。

これらの字を書く際のポイントですが,

「パーツの中心が「ズレる」ように配置すること」

です。

それぞれのパーツの中心がズレていますね。

具体的には,「しんにょう」や「えんにょう」では,右上に乗っかる形になっているパーツの中心が右側に来ます。

「たれ」の場合には,右下に来るパーツの中心が「たれ」の中心よりも右に来ます。

たかあーる

たかあーる

中心がズレていると何か気持ち悪く感じるかもしれないけど,この場合にはズレていて正解だよ。

4.いくつかのパターンが組み合わさっている字

最後に,ここまで見てきたパターンのいくつかが組み合わさった字を紹介しておきます。

パーツに分ける時の考え方は,基本(前回の記事の内容)と同じで,「大きいところから分けていく」ということです。

具体的に見てみましょう。

たとえば「庭」,「庵」,「謎」,「健」などの字がありますね。

色々なパターンの組合せの例
色々なパーツ配置が組み合わさった例です。

それぞれ大きなものから順番にパーツに分けていますね。

慣れるまではちょっと難しく感じるかもしれませんが,すぐに出来るようになります。

ぜひやってみて下さいね😄

5.まとめ

以上,「漢字のパーツの組合せと配置を意識してバランスの取れた美文字を書こう」でした😄

今日のまとめです❗

・外側のパーツの中に別のパーツが収まるパターンは,中心を揃えて「すっぽり入れる」。

・上のパーツに下のパーツの一部が入るパターンは,中心を揃えて横画1~2本分入り込むように書く。

・「かぎかっこ型」のパターンは,パーツの中心をズラすように書く。

・これらのパターンが組み合わさった場合も,大きなパーツから分割していく。

前回と今回の内容で,基本的な字のバランスの取り方については,かなりの部分カバーできたと思います。

これを修得しておくと,「初めてみた字」や「書いたことがない字」でも,ある程度のバランスを取って書くことが出来たりします。

たとえば,「黴」(みんな大嫌い,水回りに現れる黒いアレです)という字をパーツに分けて書いてみて下さい。

ほとんど書いたことはない字だと思いますが,意外とバランスが取れたりしますよね。

始めて書く漢字もパーツに分ければ上手く書ける
書いたことがない字でも,パーツの配置を考えればそれなりにバランスが取れます。

色々なところで役に立つ「共通ポイント」だと思いますので,ぜひ知っておいてほしいと思います😄

次回は「パーツとパーツの間隔の取り方」や「空間の取り方」について考えてみたいと思います❗

次回もお楽しみに😄

「びもじとざん」13日目,完

今日の四字熟語

今回は「不易流行」(ふえきりゅうこう)
「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。」
(goo辞書四字熟語より)

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