こんにちは!たかあーるです。びもじとざん12日目(中級編の2日目)です。
前回は字全体の形として,「正方形パターン」,「縦長パターン」,「横長パターン」の3つを押さえました。
字全体の字形は分かったけど,「へん」と「つくり」に分かれている時とかはどうしたらいいの?
そうだね,それじゃあ今回は「へん」と「つくり」に分かれている時にどうやって書いていくのかを見ていこう!
今回のテーマは,「漢字を「パーツ」に分けてバランスを取ろう!「へん」と「つくり」のポイントも解説」です❗
基本的な考え方は,前回の「全体の字形」を決めて,それを「分割していく」という考え方になります😄
今回の結論を先に見ておきましょう。
・いくつかのパーツから出来ている字は,まず2~4つくらいのパーツに分ける。
・大きいパーツから順番に分割する。
・それぞれのスペースに収まるようにパーツを書く。
・左側に来るパーツは,パーツの右側を短く揃えるように書く。
この記事を読んでもらえれば,「複数のパーツに分かれている字の字形の整え方」が分かります😄
それでは12日目,いってみよ~う❗
1.全体の字形を確認してパーツに分割しよう
まずは,漢字を構成するパーツを書く「場所」,「スペース」を決めましょう。
具体的には,このような⬇手順でやってみましょう。
1.字全体の形を3パターンから選ぶ。
2.そこで決めた形をパーツごとのスペースに分割していく。
3.分割したスペースにパーツを書き込んでいく。
と言ってもイメージが湧きづらいと思うので,具体例を見ながらやっていこう!
具体例としてこの4つの字を使っていきます。
1-1.全体の字形を決めて,パーツを書くスペースを決めよう
まずは,全体の字形を決めるよ。
「正方形パターン」,「縦長パターン」,「横長パターン」に当てはめていきましょう。
前回(11日目)の内容を参考にして,「正方形パターン」,「縦長パターン」,「横長パターン」から,一番近い字形を選びます。
字形のパターンについてはこちらからご覧ください。
漢字のバランスの取り方 正方形,縦長,横長の基本3パターンを意識して美文字を目指す
先ほどの4つの漢字(「語」,「青」,「縦」,「鑑」)をどのパターンに当てはめたらいいか考えてみてくださいね。
「語」は横に2つ並んでて,全体は正方形でいいかな。
「青」は縦長になりそうだよね。
「縦」は横に3つも並んでるから,横長でいいんじゃない?
「鑑」は,,,分からないや…
「かねへん」の右側に来る「監」は,上は横に2つ並んでいるし,「皿」は横に長いね。
全体としては横長でいいと思うよ。
ではこれを参考に全体の枠を決めてみましょう!
1-2.全体のスペースをパーツごとのスペースに分けていこう
次に,全体の枠をパーツごとのスペースに分けていきます。
・「語」は「ごんべん」と「吾」の左右2つのパーツに。
・「青」は上下2つのパーツに。
・「縦」は左,真ん中,右の3つのパーツに。
・「鑑」は「かねへん」と「監」,そして「監」を上2つ,下1つの3つのパーツに。
このような⬇感じになります✍
ここで疑問が出てくると思います。
疑問その1
いくつのパーツに分けたらいいの?
「語」は「ごんべん」,「五」,「口」の3つに分けたらダメなの?
3つに分けてもOKだよ。
ただ,あんまり多いと細かくなっちゃうから,2個~4個くらいまでにしておくといいね。
これを1画,1画の角度や起筆,収筆にまで細かくしていくと,マニアックな世界に入っていきます(笑)
「1画ずつ見ていく」というのは,いずれやってみたいと思いますので,その時までお楽しみに😄
今回は全体の大体のバランスを取ることが目標なので,2つ~4つくらいでOKです👍
疑問その2
パーツの大きさはどうやって決めたらいいの?
同じ大きさにすることを基本にしてもらえるといいかな。
明らかに大きい/小さいがある場合には大きさを変えるといいよ。
「てへん」とか「くさかんむり」とかは,かなり縦長/横長になるよね。
もう一つ,「語」のように左右2つに分かれている字は,左側が少し小さく,右側が少し大きくなることが多いです。
右を少し大きめのスペースにするのが良いと思いますが,基本は同じサイズでOKです。
1-3.各スペースに収まるように,パーツの大きさと形を変える
パーツごとのスペースに分けられたら,そこに字を書きこんでいきましょう❗
スペースを分けると,かなり縦長,横長になったりしますね。
ここに収まるように,パーツを縦長や横長にして書き込んでいきます。
このような⬇感じになりますね😄
この後は,パーツごとの書き方のコツやポイントを紹介していきます。
2.左右のパーツに分かれる所のある字は,左側の書き方がポイント
左右のパーツに分かれる時には,「左側」の書き方がポイントになります。
それぞれのパーツは,元の形を縦長や横長にするのが基本ですが,左側のパーツだけはちょっと違います。
左右のパーツに分かれる字を綺麗に書くコツは,
「左のパーツの右側を短く揃える」
ということです。
と言っても分かりづらいと思いますので,例を見てみましょう❗
「調」(「ごんべん」),「林」(「きへん」),「銀」(「かねへん」)を例に見てみましょう。
「言」,「木」,「金」をそのまま縦長にすると下の形(✖が付いている字)になりますが,これだと左右のパーツが離れてしまってバランスが悪くなります。
左のパーツの右側は,画像の中の赤い線で「バサッ」と切り落としてしまうイメージで短くするのがポイントだよ。
これは「いとへん」,「てへん」などなど,他の色々な「へん」に共通するとっても大事なポイントになります❗
ぜひ意識してみてください。
3.上下に分かれる字は,各パーツを全体的に小さくする
上下に分かれる時には,パーツを横長にしていけばいいんだよね?
これが意外とそうでもなくて,縦長のまま全体的に小さくしていくパーツが多いんだよ。
「田」とか「大」とかは横長にすることも多いけど,「日」は縦長のままの時も,横長にする時もあるんだよ。
たとえば,「男」,「莫」,「景」という字の「田」や「日」は横長ですね。
でも,「易」,「昔」,「音」の中の「日」は縦長のままですね。
これは残念ながら「こういう時には横長,こういう時には縦長」という法則は思いつきません…😥
字ごとに考えるしかなさそうでして,,,力不足で申し訳ないです…😥
縦にパーツが並ぶ字は,各パーツを横長にしないことも多いので,「字全体が縦長になる」ことが多いです。
これも知っておくと,とっても便利です。
ひとつ注意して欲しいことは,
縦長の時には縦線はまっすぐ,正方形や横長の時には縦線は下を狭く内向きにする。
ということです。
こちらの記事に詳しく書きましたので,よかったら見てみてください。
美文字のための縦画の書き方 基本はまっすぐ!斜めに書く時の独自の判別方法も解説
4.上下左右の組合せは,大きいパーツから分割しよう
最後に,上下左右に分かれる字のバランスの取り方のコツを見ていきます。
基本的な考え方は左右に分かれる字,上下に分かれる字と同じです。
ポイントは,
大きいパーツから順番に分けていく
ということです。
大きいパーツというのは,縦幅いっぱい,横幅いっぱい使っているパーツから分けていくということです。
他のパーツにぶつからずに,縦か横の線が引けるかどうかで考えます。
たとえば,「鑑」の字でやってみましょう。
「皿」の上に横線を通そうとすると,「金」にぶつかっちゃうから,「金」と「監」に分けるんだね。
そのあとは,「監」の字だけど,縦に線を引こうとすると「皿」にぶつかっちゃうから,上下に分けて,最後に「臣」とその右側に分ける感じだね。
そのとおり!バッチリだね!
左右に分けてから上下に分けていく字には,このような例⬇がありますね。
上下に分けてから左右に分けていく字には,このような例⬇がありますね。
5.まとめ
以上,「漢字を「パーツ」に分けてバランスを取ろう!「へん」と「つくり」のポイントも解説」でした😄
今日のまとめです❗
・いくつかのパーツから出来ている字は,まず2~4つくらいのパーツに分ける。
・大きいパーツから順番に分割する。
・それぞれのスペースに収まるようにパーツを書く。
・左側に来るパーツは,パーツの右側を短く揃えるように書く。
それぞれのパーツを書くスペースを決めれば,字全体のバランスが大きく崩れてしまうことはかなり少なくなるはずです。
次回は今回紹介した以外の「ちょっと複雑なパーツの分け方」について考えてみたいと思います❗
次回もお楽しみに😄
「びもじとざん」12日目,完❗
今回は「陰陽五行」(いんようごぎょう)
「天地間にあって、万物を造り出す陰と陽の二気と、天地間に循環流行して、万物を生じるもとになる水・火・木・金・土の五つの元素。万物の構成要素。」
(goo辞書四字熟語より)
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