こんにちは!たかあーるです。びもじとざん15日目(中級編の5日目,中級編最終日)です。
今回は「中級編まとめ」ということで,「漢字のバランスの取り方」について簡単にまとめてみました😄
ということで,今回のテーマは「漢字のバランスを取ることが難しい理由とバランスを取る4つのコツとポイント」です❗
バランスの取れた漢字を書くコツと手順はこの⬇とおりです。
1.漢字全体の形を決める(正方形,縦長,横長)。
2.漢字全体を「へんとつくり」などの「パーツを書くスペース」に分ける。
3.分けたスペースに収まるように,パーツを書き込む。
4.並ぶ縦画や横画は等間隔に,パーツとパーツの空間は空けすぎないように気を付ける。
そして,これらのポイントを意識しないと漢字のバランスが崩れてしまいます。
これらのどれかが欠けてしまってもいけないので,原因の特定も難しくて,
なんでバランスが悪いのか分からない…
となってしまうんです。
原因が分かりづらいことが,「バランスを取るのが難しい」一番の原因になってきます。
逆に言えば,これらのポイントを押さえておけば,「大きくバランスを崩してしまうことはない」ということです❗
この記事を読んでもらえれば,中級編のテーマの「漢字のバランスの取り方」をまとめて復習して,漢字のバランスの取り方が修得できます😄
それでは15日目,いってみよ~う❗
目次
1.漢字のバランスの基本,字形3つのパターン
まずは漢字の大体の字形がこの⬇3つのパターンのどれに当てはまるかを考えます。
細かく見ていけばもっとたくさんありますが,「基本中の基本」ということでこの3パターンで行きます❗
それぞれのパターンの具体例を確認してみましょう。
考え方としては,
「分かりやすくて明らかに縦長,横長の字はそれぞれ縦長,横長に書く」
「迷ったら正方形パターンにしておく」
ということでOKです。
「月」,「皿」のように,ひとつのパーツで縦長,横長の字は分かりやすいですね。
その他の縦長の例としては,「曽」のように,縦に複数のパーツが並ぶ場合などがあります。
横長の例では,「謝」のように横に3つのパーツが並ぶ場合などですね。
字を見る時には「正方形かな?縦長かな?横長かな?」と意識してみると良いと思います😄
2.漢字をパーツに分ける
漢字の全体の字形を決めたら,それをパーツごとに分けていきます。
先ほどの「月」や「皿」のように,1つのパーツで出来ている字はそのままでOKです。
「へんとつくり」のように,いくつかのパーツに分けられるものは,そのパーツを書くスペースに分けていきます。
具体例を確認してみましょう。
具体例は分けたのパターンが違う4つの字です。
・「語」 (横に2つのパーツが並ぶ例)
・「青」 (縦に2つのパーツが並ぶ例)
・「縦」 (横に3つのパーツが並ぶ例)
・「鑑」 (縦横4つのパーツから出来ている例)
パーツの分け方としては「全体を2~4つくらいに分ける」ようにしてください。
もっと細かく分けてもいいんですが,このくらいがちょうどよいです。
そして,パーツを書くスペースの大きさですが,「基本は同じ大きさ」と思ってください。
「さんずい」や「にんべん」のように,「明らかに」横幅が狭いものなどはスペースの大きさのバランスを変えてもらって構いません。
また,「語」のように左右に分かれている場合は,多少「左を小さく,右を大きく」してもらってもOKです。
パーツに分ける時には,「大きいパーツから順番に分けていく」ようにしましょう。
「大きいパーツ」というのは,他のパーツにぶつからずに縦か横の線が引けるかどうかで考えてもらえれば大丈夫です。
この⬇8つの字で,分ける順番を確認しておきましょう。
番号の順番で大きいパーツから分けていますね😄
3.上下・左右に分けられないパーツの分け方
漢字をパーツに分けていくと,先ほどの例のように,単純に上下・左右に分けられないものもあります。
代表的なパターンが3つありますので,サクッと覚えてしまいましょう❗
それぞれ具体例を見てみます。
まずは,「外側のパーツの中に別のパーツが収まるパターン」です。
このパターンでは,外側のパーツの中に,別のパーツが「すっぽりと入っている形」になります。
バランスを取るポイントは,「外側のパーツと内側のパーツの中心を揃える」ということです。
つづいて2つ目のパターン,「上のパーツの中に,下のパーツの一部が入るパターン」です。
上のパーツの中に下のパーツの一部(横画1本~2本分程度が多い)が入り込んでいます。
こちらのパターンでも,パランスを取るコツは「上のパーツと下のパーツの中心を揃える」ことです。
3つ目のパターンは「「かぎかっこ型」のパーツがあるパターン」です。
「しんにょう」,「えんにょう」,「たれ」などが「かぎかっこ」のような形になっています。
このパターンの字のバランスを取るコツは,「パーツの中心が「ズレる」ように配置すること」です。
中心を揃えるように書く1つ目,2つ目とは反対ですね❗
これらのパターンが組み合わさったり,単純に上下・左右に分けられるパターンと組み合わさったりすることもあります。
「大きいパーツから順番に分けていく」ことを意識していれば,全然問題ありません😄
4.画と画,パーツとパーツは等間隔に,空間は取りすぎない
パーツの配置を決めたら,そこに1画ずつ書いていくことになります。
その際のポイントが2つあります。
です。
縦の線や横の線が3本以上並ぶ場合には,それらの間隔が「同じくらい」になるようにするのが大切です。
等間隔にするとバランスが良くなりますね。
画と画やパーツとパーツの間には必ず空間ができます。
この空間を「広くしすぎない」ようにすることが大切なポイントになります。
画と画は「ぶつからないようにしないといけない」と思うかもしれませんが,多少ぶつかっても全然問題ありません。
「ぶつからないように気を付けた結果,余裕を持ちすぎて空間が空きすぎてしまった」字の方が,締まりがなくてバランスが悪くなってしまうんです。
間隔は等間隔,パーツとパーツの間は空けすぎない,画と画は多少ぶつかってもOK,これを意識してみてください😄
5.実際に練習してみよう
では,これらを実践してみましょう❗
基礎編で書いた2つのネットニュースの記事タイトルをさらに良い字にしていきましょう👍
基礎編終了時点ではこのようになっていました。
中級編の内容を反映させると,こんな感じになります。
・パーツの大きさ,高さなどを揃える(「級」,「概」,「算」,「模」など)。
・広すぎたスペースを狭くする(「盗」,「兆」など)
このあたりが改善されましたね😄
どうでしょうか?
全体的にかなりバランスが取れてきたのではないでしょうか?
基礎編の最初の修正と比べるとインパクトは小さいかもしれませんが,確実に良くなってきていますよね😄
ここまでくれば後は上級編で見栄えを良くするだけです👍
6.まとめ
以上,「漢字のバランスを取ることが難しい理由とバランスを取る4つのコツとポイント」でした😄
漢字のバランスの取り方の手順とポイントのまとめです❗
1.漢字全体の形を決める(正方形,縦長,横長)。
2.漢字全体を「へんとつくり」などの「パーツを書くスペース」に分ける。
3.分けたスペースに収まるように,パーツを書き込む。
4.並ぶ縦画や横画は等間隔に,パーツとパーツの空間は空けすぎないように気を付ける。
中級編もこれで修了となりました❗
残すは上級編のみです❗
次回からはいよいよ上級編に入りまして,「起筆,収筆,折れ」です❗
字の印象が「ガラリ」と変わるポイントになりますので,お楽しみに😄
「びもじとざん」15日目&中級編,完❗
今回は「平衡感覚」(へいこうかんかく)
「からだのバランスを保とうとする感覚。内耳の前庭と半規管がこれを司つかさどる。転じて、一方にかたよらない考え方や感じ方のこと。」
(goo辞書四字熟語より)
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