こんにちは!たかあーるです。びもじとざん16日目(上級編の1日目)です。
「初級編」では「画の書き方」,「中級編」では1つの字の書き方について書いてきました。
今回からは「上級編」になります。
上級編ではこれら⬇のポイントを解説したいと思います😄
中級編までの内容を練習してバランスが取れるようになったよ!
でも,お手本とかを見ると,やっぱりまだ違う気がするよ?
よし!それじゃあ今回は字の印象をワンランク上げる,プラスアルファのポイントを見ていこう!
今回は,「時の印象を更に良くするプラスアルファのポイントとして,「斜め45度の打ち込み」というテクニックを紹介します😄
この記事の結論を見ておきましょう。
・「斜め45度の打ち込み」をするとワンランク上の綺麗な字になる。
・打ち込みをするのは,「縦画」,「横画」,「左斜め下に向かう画」。
・打ち込みをしなくてもいい(見えなくなる)のは,「右斜め下に向かう画」,「右斜め下に向けて書く点」。
・「折れ」と「とめ,はね,はらい」は基本に忠実に。
この記事を読んでもらえれば,「斜め45度の打ち込みの威力」と「斜め45度の打ち込みの書き方」が分かります😄
ひとつひとつは小さいことなんですが,効果抜群です😄
それでは16日目,いってみよ~う❗
目次
1.ワンランク上の綺麗な字のコツ「斜め45度の打ち込み」
1-1.「斜め45度の打ち込み」って何?
それでは突然ですが,この⬇画像の「上級編」の字を比べてみてください。
どちらが良いですか?
もちろん,絶対の正解ということはないんですが,左の方が良いと思いませんか?
じゃあ,2つの違いは何かな?
書き始めの「ちょん」って出ている部分だと思う!
そうだね。この斜め45度くらいに書く「ちょん」のことを「打ち込み」っていうんだよ。
習字や書き初めで筆を使って書く時に,お手本に必ず登場したこの「打ち込み」です。
でもこれって,毛筆の時だけじゃなくて,ペン字でもバッチリ使えるテクニックなんです😄
実際にさっきの写真でも,2つを比べたら時の雰囲気が全然違いましたよね?
この斜め45度の打ち込みを書くと,字が「ピシッ」と締まって見えるんです。
なんというか,大人っぽい字にもなりますよね。
1-2.「斜め45の打ち込み」はどうやって書くの?
この斜め45度の打ち込みって,どうやって書くの?なんだか難しそう…
書き方のポイントを書いておくから見てみてね。
斜めの線を「書こう」とすると,大げさになってしまいます。
コツは「ペンを紙に置いた時に自然と出来る」ことを意識することです😄
と言っても分かりづらいよね。
この画像を見てみて。
短い動画も上げておきます。
「書いている」場合と,「ペンを置いて一呼吸してから書く」場合との違いを,何となく分かってもらえたらと思います。
ペンでこの斜め45度部分を「書こうとしている」前半は,斜め部分が大きくなって大げさになってしまっています。
後半のように,ペンを置いた時に自然と小さく斜めの部分が出来るのが理想です。
これは慣れるまでは難しいと思いますし,面倒くさいとも思いますし,なんだか気持ち悪いと思います😅
慣れるまでは,多少大げさに書いてしまってOKです!
(動画の中で「✕」ではなく「△」としているのはこれが理由です😄)
でも慣れてしまえば「無意識に自然に」出来るようになります。
慣れると逆に,この打ち込みをせずに書くことが難しくなります(笑)
油断するとすぐ打ち込みが出てしまいます。
「癖になって自然に出てしまうようになるまで」意識して練習してみてほしいです😄
2.「斜め45の打ち込み」を書く時と書かない時はどんな時?
打ち込みの書き方は分かったけど,どんな時にこの打ち込みをしたらいいの?
全部の画でやるの?
全部ではないけど,ほとんどの画で使うよ。具体的に説明していくね。
2-1.打ち込みをするのは「縦画」,「横画」,「左下に書く斜めの画」
そもそも,打ち込みの「ちょん」が出来るのは,打ち込みの角度とその後の線の角度が違うからですよね。
同じ角度を向いていたらこの「ちょん」が出来ない(見えなくなる)んです。
ということは,
右斜め45度以外の画には打ち込みが出来る
ということですね。
ですから,具体的な画としては,
・縦画
・横画
・左斜め下に向かう画
では打ち込みをする,ということです✍
かなり単純なので覚えやすいと思います😄
2-2.打ち込みをしないのは「右下に書く斜めの画」,「右下に向けて書く点」
ということは,右斜めに書く時には打ち込みはしないって言うことだね?
その通り!
正確には,角度が変わらないから見えなくなっちゃうって思った方がわかりやすいかもね!
打ち込みの斜め45度の角度と,その後の線の角度が近いので,打ち込みが見えなくなります。
先程の画像をもう一度見てみましょう。
それから,「他の画とぶつかったところから書く短い線」も,重なって打ち込みが見えなくなります。
「重なって見えないなら最初から書かなくても良いのでは?」と思うかもしれません。
その通りで,この場合には打ち込みを意識する必要はありませんし,実際,私は打ち込みをせずに「スッ」と書いています。
ただ,「打ち込みに慣れる」という意味でも,
打ち込みはペンを紙に「トンッ」と置いてから書くから出来るという意味でも,
打ち込みをするつもりで練習してもらうのが良いです。
3.「折れ」と「とめ,はね,はらい」は特に意識しなくてOK
筆で書いたお手本は,
「折れ」とか「とめ,はね,はらい」も特徴的だったと思うんだけど,
ペン字ではどうなの?
「折れ」や「とめ,はね,はらい」は,
ペン字では基本通りにしてもらえれば大丈夫だよ👌
毛筆では打ち込みをする「起筆」の他に,「転折(=折れ)」や「収筆(とめ,はね,はらい)」も意識しなければいけなかったですよね。
例えば,「動」という字を書いて見たものです。
これらは毛筆では特に大事になるんですが,ペン字では「プラスアルファ」といったものは特に意識しなくて大丈夫です。
しっかり基本通りに書いてもらえればそれでOKです。
基本とは,
・しっかりとめる
・しっかりはらう
・しっかりはねる
です。
とめ,はね,はらいはそれぞれ「基礎編」を参考にしてみてくださいね😄
「折れ」については,毛筆のように「右斜めの部分」を書いても良いのですが,こちらもペン字では意識なくてOKです。
私は毛筆の癖が抜けず,右下がりの「肩」の部分を少々極端に書いてしまいます。
先程の画像で確認してみると,「見」の2画目,「普」の10画目などです。
もちろん,間違いではありませんが,あまりオススメはしません😅
4.まとめ
以上,「綺麗な漢字を書く方法~ペン字でも「斜め45度」の書き出しを練習しよう~」でした😄
今日のまとめです❗
・「斜め45度の打ち込み」をするとワンランク上の綺麗な字になる。
・打ち込みをするのは,「縦画」,「横画」,「左斜め下に向かう画」。
・打ち込みをしなくてもいい(見えなくなる)のは,「右斜め下に向かう画」,「右斜め下に向けて書く点」。
・「折れ」と「とめ,はね,はらい」は基本に忠実に。
今回の打ち込みは,慣れるまでは意識して書くようにしなければならず,しばらくの継続が必要です。
でも,慣れてしまえば自然にできるようになりますし,綺麗な字を書くための一生モノの技術になります。
ですから,ぜひ,続けて練習してほしいと思います😄
ということで,次回も引き続き「字の印象を更に良くするプラスアルファのポイント」として,「ぶつける画と離す画を意識しよう」です❗
次回の記事もぜひ読んでみてくださいね😄
「びもじとざん」16日目,完❗
「枝葉末節」(しようまっせつ)
「主要でない部分。些細(ささい)な部分。本質からはずれた些末(さまつ)なこと。」
(goo辞書四字熟語より)
※この記事の内容は一見些細なことですが,字全体の印象に大きな影響があるものです。「神は細部に宿る」ということですね❗