字と字の中心を揃えることと中心の揃え方-バランスの取れた綺麗な字を書く方法

20日目アイキャッチ画像(字の中心線を通すことと中心線の揃え方)

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こんにちは!たかあーるです。びもじとざん20日目(上級編の5日目)です。

上級編で解説するポイントはこちら⬇

びもじとざん「上級編」のテーマ

う~ん,やっぱり複数の文字を書いているとなんか綺麗に見えないんだよね。

たかあーる

たかあーる

基本的なのに難しいことなんだけど,「字の中心」を通すことを意識するといいよ。

こんな感じだね。

縦書きで字の中心を通すと字が綺麗に見える例

複数の文字を書く時のポイントとして,こちらの記事では「文字の大きさを変える」ということを解説しました。

今回は2文字以上になった時に綺麗な字を書くもうひとつのコツを紹介します。

そのコツは,「字の中心を通す」「字の中心を揃える」ことです。

基本的なポイントではあるのですが,バッチリ実践するのは結構難しいんですよね。

今回のテーマは「字と字の中心を揃えることと中心の揃え方-バランスの取れた綺麗な字を書く方法」です。

この記事の結論を見ておきましょう。

・字の中心を揃えると文章全体が綺麗に見える。

・縦書きの場合,字の中心を揃える。

・横書きの場合,字の中心を揃えるか,下側を揃える。

・線を引いたものを透かす,線を引く,などで中心の通った字を書く。

・字を書く前に中心の位置をイメージする。

この記事を読んでもらえれば,「綺麗に整った文字列を書く方法」が身に付きます😄

それでは20日目,いってみましょう❗

1.基本だけど難しい,「字の中心」を通すこと

まずは先ほどの画像を改めて見てください。

縦書きで字の中心を通すと字が綺麗に見える例
2つの「字の中心を通す」を比べてみてください。

右側は中心がきれいに通っていますが,左側は中心がズレてしまっています。

それぞれの字の中心を書いてみたものがこちら⬇です。

縦書きで字の中心を通すと綺麗な字になる例
それぞれの字の中心の位置を比べるとよく分かりますね。

左側は中心線がバラバラですね。

字の中心を通す,字の中心を揃えることは基本的なことなのですが,実際にやろうとすると難しいです。

でも,意識するか,しないかで大きく変わりますから,ぜひ意識して書くようにしてほしいポイントです。

2.縦書きの時は中心を揃える

縦書きの時のポイントは1つだけです。

それは,

すべての字の中心を揃える

です。

字によって大きさや形(正方形,縦長,横長)が違うので,それぞれの字の左右はズレてOKです。

縦書きで字の中心を通すと字が綺麗に見える例
字の両端は揃える必要はありません。

中心がズレやすい字もあり,個人的には「す」がその代表例です。難しい😅

中心を通すための方法については後ほど紹介します😄

3.横書きの時は中心を揃えるか,下を揃える

横書きの場合には2つの方法があります。

それは,

・すべての字の中心を揃える


・すべての字の下側を揃える

です。

こちらの画像⬇を見てください。

横書きで字の中心,下側を揃えるとこんなに綺麗に見える
中心を揃えるか,下側を揃えると綺麗に見えます。

・上段=中心を通したもの

・中段=下側を揃えたもの

・下段はどちらも揃っていない悪い例

です。

中心を通すというのは縦書きの時と同じですね。

横書きの時には,下側を揃えて書く方法もあります。

ノートやメモ帳などでは薄い線(罫線)が入っていて,それに沿って書きますよね?

その時,下側を揃えるように書きませんでしたか?

大きさの違う字の下側を揃えて書くわけですから,当然,中心は揃いません。

でも,不自然ではなかったですよね。

字の下側を揃えてきれいな字を書けている例
罫線に沿って下側を揃えている例です。綺麗に見えますね。

なぜ横書きの時には下側を揃えても良いのか,,,その理由は正直なところ分かりません。スミマセン…🙇‍♂️

罫線を利用して書くことに慣れているから不自然に感じないだけなのかもしれません。

しかし,上を揃えて書くことはないですね。

個人的には,このような⬇理由があるのでは?なんて思っていますが,あくまで私見です。

横書きで下側を揃えても不自然でないのはなぜ?(私見)

下側が揃っていても不自然に感じない理由は「私達が重力のある中で生活しているから」ではないでしょうか。

重力がある中で,平らな地面に色々な高さの物が並ぶという景色は日常に「自然と」存在します。

でも上を揃える(天井から吊り下げる),左右のどちらかを揃える(本棚に本を並べる)といったことは,「人為的」にしかできません。

ですから,人は本能的に「下側が揃う」ということに対して違和感を覚えないのではないでしょうか🤔

下側を揃えると,字の大小の違いがよりハッキリと見えるので個人的には好きです。

とはいえ,一般的には中心を揃えておくのが無難ではありますね😄

4.中心の通った字を書く方法

中心を通すのって,分かっていても難しいよね。

たかあーる

たかあーる

そうなんだよね。

ここではそのための方法を3つ紹介するよ。

4-1.線の引かれた紙を使って書く

1つ目はとってもシンプルなもので,

線の引かれた紙を使って書く

です。

「いや,当たり前じゃん!」と言われそうです(笑)

メリット
・単純だけど確実な方法
・手間もかからずにとってもラク

デメリット
・線の引かれた紙ではいけない場合には使えない
・見栄えは線のないものに劣ることが多い

4-2.線を引いた紙などを下に敷く

2つ目は,

線やマス目の書かれたものの上に紙を置き,透かせて書く

という方法です。

こちらも比較的単純な方法です。

マス目付きの下敷きや,毛筆用の下敷きにも線が入っている物がありますよね。

メリット
・書いている紙自体に線などは引かないので,仕上がりが綺麗
・下に敷くもので行数などを柔軟に変えられる

デメリット
・厚めの紙では使用できない(祝儀袋など)

この方法は,「紙を折る」という方法よりも仕上がりが綺麗ですね。

4-3.鉛筆などで薄く線を引く

3つ目は,

鉛筆などで薄い線を引く方法

です。

祝儀袋に名前を書く際などは,厚手の紙のため透かせて書く方法が使えません。

そんな時には鉛筆など,後で消せるものを使って薄く中心線を引いておく方法があります。

書き終わった後に消しますから,あまり強く濃く書かないようにしましょう。

メリット
・厚い紙でも中心線を通して書くことができる
・書く位置や大きさに合わせて自由に引ける

デメリット
・綺麗に消せないこともある
・消しゴムなどで消す際にインクや墨で汚してしまう可能性がある

しっかり乾くまで待ってから,優しく消すようにしましょう。

5.書き始める前に中心の位置をイメージする

線が引かれた紙に書く場合にも中心がズレてしまうことはよくあります。

中心を通すというのは,基本的なんですが本当に難しいです😅

大事なことは,字を書く前に「この字の中心はどこか」を意識してから書くことです。

いくつかのパターンがあり,中心(ここでは縦の中心)を通すのが簡単な方から順に,

①1~2画目くらいに中心に来る画を書く字

(「小」,「学」など)


②1~2画目くらいに中心を均等にまたぐ線を書く字

(「土」,「草」,「写」など)


③左右で横幅が同じくらいの2つのパーツからなる字

(「銀」,「結」など)


④横に3つのパーツが並ぶ字

(「緻」,「樹」,「激」,「倒」など)


⑤左右で横幅の違う2つのパーツからなる字

(「池」,「劇」など)

という感じになります。

(パーツへの分け方についてはこちらの記事をご覧ください。)

①~②は難しくはないと思います。

③は中心線を境にして,左右に配置すればOKです。

④と⑤がちょっと厄介ですね😅

④は,真ん中のパーツの中心が中心線の位置に来るように書くのが基本です。

ただ,それぞれのパーツの大きさが違うこともあるので,少し調整が必要です。

⑤は,横幅の広いパーツが中心線を超えるように書きます。

たとえば「池」では,「也」を中心線より右側だけで書こうとすると確実に中心がズレます。

「さんずい」は幅が狭く,「也」は広いので,「也」を中心より左から書き始めることで綺麗に中心を通すことができます。

字の中心の位置の違いを表す例
並んだパーツの幅が違う場合,中心はパーツの中間には来なくなります。

6.まとめ

以上,「字と字の中心を揃えることと中心の揃え方-バランスの取れた綺麗な字を書く方法」でした😄

今日のまとめです❗

・字の中心を揃えると文章全体が綺麗に見える。

・縦書きの場合,字の中心を揃える。

・横書きの場合,字の中心を揃えるか,下側を揃える。

・線を引いたものを透かす,線を引く,などで中心の通った字を書く。

・字を書く前に中心の位置をイメージする。

字の中心を揃えるというのは,本当に難しいです。

意識していても上手く行かないことも多いです。

でも,意識して練習することでかなり安定してくると思いますので,ぜひ,根気強く練習しましょう。

次回は日常使いできる「行書の書き方」について解説したいと思います。

そして,,,次回で「上級編」が終わりになります❗❗🙌

同時に,ペン字の「共通ポイント」もすべて修了になります❗❗🙌

これまでのポイントを意識してもらえれば,多くの字をかなり安定して綺麗に書けるはずです❗

それでは次回,最終回もお楽しみに😄

「びもじとざん」20日目,完❗

今日の四字熟語

「確乎不抜」(かっこふばつ)
「「確乎」は、信念などがしっかりしたさま。確かなさま。「不抜」は、固くて抜けない意から、動かないこと、くじけないこと。」
(goo辞書四字熟語より)

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