こんにちはこんにちは!たかあーるです。びもじとざん5日目です❗
前回は「とめ」について書きました。画の最後をとめるというのは,毛筆とは違ってペン字ではあまり目立たないのですが,全体が締まって見えますので意識してみてください。
前回のとめについての記事はこちら⬇です。よかったら目を通してみてくださいね😄
美文字のコツ「とめ」を意識しよう!どんな時にとめたらいいの?
今回は「収筆」の2つ目,「はね」がテーマで,「「はね」をマスターして字に躍動感を出そう!どんな時にはねるかも解説」です❗
はねるべきところをしっかりはねると,字に勢いが出て,メリハリもつきます❗
そして,前回の「とめ」でも苦労した,「どんな時にはねるの?」という疑問に,今回も私なりの答えを示してみたいと思います。
この記事を読んでもらえれば,「はねの重要性」,「はねの書き方」,「どんな時にはねるのか」が分かりますよ😄
今回の結論です。
・はねは大事。しっかり書くと字に躍動感が出る
・文字の右側にある長い縦画は,はねる
・横画→折れ→縦画の最後は,はねる
・縦画→折れ→横画の最後は,90度くらいではねる
・長い斜めの画で,最後の画でない場合には,はねる
それでは5日目,いってみよ~う❗
目次
1.きちんとはねると,こんなに違う
収筆のパターンは「とめ」,「はね」,「はらい」でしたね。「とめ」については,ペン字の場合には違いが分かりづらいところもあるんですが,「はね」は特に,ペン字でも違いがよくわかります😄
ということで,早速比べてみましょう!
どうでしょうか?
しっかりはねている字と,はねずにとめてしまっている字とでは,躍動感が違いますよね。躍動感というと分かりづらいかもしれませんけど,しっかりはねている字のほうが「かっこ良く」ないですか?(笑)
「はね」は,「とめ」や「はらい」に比べて,しっかり書くと差が分かりやすいです。その理由は,
といった感じです。
「はね」の大事さが分かってもらえると嬉しいです😄
2.はねはどうやって書いたらいいの?
さて,そんな感じで大事な「はね」なんですが,書く時の注意点も確認しておきましょう❗
注意点としては3つを意識してくださいね。
順番に見ていきましょう!
まず,「大きくはねすぎない」ことです。「はね」は目立つということを伝えましたが,「目立ちすぎる」と逆効果です。
かえってバランスを崩してしまったり,わざとらしさが出てきてしまうんですね。
「ファッションではアクセントになる色を入れたほうがいいよ!とアドバイスされて,小物ではなくド派手なコートを組み合わせてしまった!」みたいな感じでしょうか。そこまでではないかもですが(笑)
何事も「加減」が大事です😄
つづいて,「はねる角度は45度くらいを基本に考えよう」です。はねる角度というのは,正直なところ法則のようなものはないと思います…残念ですが😭
ただ,一番多いのは,45度くらいのところだと思います。
もっと大きな角度ではねる場合としては,縦画→折れ→横画となった最後のはね,というのがあります。たとえば,「地」,「完」,「起」,「見」などです。
このあたりの最後のはねは,90度近いですね。少し似たものとして,「心」もあります。こちらは先ほどの字よりもやや角度は小さくなりますね。
はねる角度のポイントとしては,「45度を基本にしつつ,次の画の方向に向かう」ことを意識する点にあります。
少し赤線で捕捉を入れてみました。行書にも通じるものですから,ぜひ意識してみてくださいね😄
3つめは,「極端に反ったり,極端に丸めたりしない」ことです。行書などではありますが,楷書ではあまり極端に書かないほうがいいと思います。
極端に反ってしまったり,極端に丸めてしまうとバランスが悪く見えてしまいますね。
少し反らせたりしてもカッコよく見えたりすることもありますし(青で書いてみました),少し丸めることもあるのですが,ひとまずは基本の45度あたりで書いておくと無難です。
このような感じ⬇で書いておくと無難です。
3.どんな時にはねたらいいの?
では,前回に引き続き最大の問題点の登場です❗
そうです。
ところで,どんな時にはねたらいいの?
ですね。こちらも明確な決まりは見つけられないので,私なりに考えてみました😄
こんな感じでどうでしょうか?頑張って考えました!(笑)
こちらも順番に見ていきましょう!
まずは,「文字の中心より右側にある長い縦画」です。たとえば,「利」,「村」などがこれに当たります。
縦画からはねる場合,左斜め上にはねることがほとんどです。そして,字は基本的に上から下,左から右,に書いていきますよね?
なので,字の左側に書く縦画は,その後に筆が右に進んでいくことが多く,あまり左にはねることは多くならないからかな,と思います。
2つ目は,「横画→折れ→縦画の最後」です。「岡」,「身」,「力」,「敬」など,たくさんの字がありますよね。横画→折れ→縦画はほとんどはねるのではないでしょうか?
これを思いついたときは自分でもちょっと嬉しかったです(笑)
ただし,横画→折れ→縦画の最後のところに他の画が交わる場合は,はねません。「国」,「西」など,四角の囲いになるような場合です。
3つ目は,「縦画→折れ→横画の最後」です。これは,はねの角度のところで解説したのでバッチリですね👌
4つ目は,「長い斜めの線で,その字の最後の画ではない場合」です。右斜めの画は,基本的に,はねるか,はらうかです。
その画が最後の画ならはらうことが多いですが,その次にまだ画がある場合,基本的にはねます。
具体例を見ると分かりやすいです。「式」,「成」などですね。筆は次の画へ向かっていきますから,その方向にはねるということです。
意外と納得してもらえるのではないでしょうか😄
4.【おまけ】こんな時には,はねるよ/はねてもいいよ,な例
最後におまけとして,こんな時もはねるよ,とか,はねてもいいよ,というものを紹介しておきますね😄
これらは例を出すのに留めておきます。気になったら書いてみてくださいね😄
(はねる,は赤,はねてもいい,は青で書いてあります)
まず,「〇〇かんむり」の右側ですね。これはとめてしまうと良くないですね。サッ!とはねて(はらって?)くださいね。
次に短い右斜め上からのはねですが,「光」,「学」,「美」などです。こちらもとめてしまうと良くないです。
つづいて,色々なところに登場する「点」です。「空」,「祝」,「夜」,「衣」などがあります。これらはとめても構いませんし,「空」など短い縦画としても良いです。好みの問題ですが,私ははねて書くことが多いです。
最後に,きへん,のぎへんなどの縦画です。とめても構いませんし,はねても構いません。こちらも好みの問題ですが,私ははねて書くことが多いです。
以上,「「はね」をマスターして字に躍動感を出そう!どんな時にはねるかも解説」でした。いかがでしたか?
繰り返しになってしまいますが,はねをしっかりと書けると見栄えが良くなります!ぜひ意識してみてくださいね😄
今回のまとめです❗
・はねは大事。しっかり書くと字に躍動感が出る
・文字の右側にある長い縦画は,はねる
・横画→折れ→縦画の最後は,はねる
・縦画→折れ→横画の最後は,90度くらいではねる
・長い斜めの画で,最後の画でない場合には,はねる
次回は収筆の3回目,「はらい」です❗お楽しみに😄
「びもじとざん」5日目,完❗
今回は「活潑潑地」(「活溌溌地」とも)
「勢いがあるさま。生き生きとして元気盛んなさま。魚が元気に跳ねる意から。」
(goo辞書,四字熟語より)
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