こんにちは!たかあーるです。びもじとざん「上級編まとめ」です。
上級編で解説したポイントはこちら⬇
「上級編」のテーマは「ワンランク上の美文字を目指す」ことです。
それぞれの画のポイントは「初級編」で,字のバランスについては「中級編」で扱っています。
「上級編」ではそこからさらに「ワンランク上の美文字」にできるようなポイントやコツを紹介しています。
この記事では,ワンランク上の美文字のためのポイントを簡単にまとめておきたいと思います。
今回のテーマは「ワンランク上の綺麗な字,美文字の書き方-差をつける6つのポイント-」です。
それでは「上級編まとめ」,いってみましょう❗
目次
1.斜め45度の「打ち込み」でワンランク上の綺麗な字に
横画や縦画,左払いの画などの書き出し(起筆)では「斜め45度の打ち込み」をするようにしましょう。
この画像で比べてみてください。
画の書き出しに左上から右下に書けて45度くらいで「ちょん」と出ている部分です。
この「斜め45度の打ち込み」をすることで字の印象がガラリと変わりますよね。
「斜め45度の打ち込み」のポイントはこの4つです。
・「斜め45度の打ち込み」をすると,ワンランク上の美文字になる。
・「斜め45度の打ち込み」はあまり大きく書きすぎない。
・縦画,横画,左斜下に向かう画で「斜め45度の打ち込み」をする。
・「右斜下に向かう画」では「斜め45度の打ち込み」は意識しなくてよい。
慣れないうちは大きめに書いて練習してOKです。
慣れれば「自然と」できるようになります😄
コツは,「書くというより,ペンを置いた時に自然とできる」ことです。
イメージとしてはこのくらい⬇です。
「打ち込み」は斜め45度で書きますので,右下に向かう画では「見えなく」なります。
自然とできるようになるまで,ひたすら練習あるのみ!です👍
この内容についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
綺麗な漢字を書く方法~ペン字でも「斜め45度」の書き出しを練習しよう~
2.「漢字=直線」の誤解を解いてワンランク上の綺麗な字に
漢字は直線的に書くというイメージがあるかもしれませんが,これは誤解です。
もちろん,ひらがなに比べれば直線的なのですが,漢字にも意外と曲線は多いです。
それに,手で書く以上,「完全な直線」ということにはなりません。
線の書き方で字の印象も大きく変わってきます。
「直線」ということにこだわり過ぎてしまうと,かえって不自然な字になってしまうんです。
漢字の「線」で意識するポイントはこの5つです。
・漢字=直線というのは誤解。
・丸みをつけると柔らかい印象に(向勢),内側に反らせると硬く,強い印象に(背勢)なる。
・短い画は直線に近い線で書く。
・長い横画と左払いは意識して曲線的に書く。
・1つの線で向きを変えるのは,原則1回まで(「折れ」や「はね」を除く)。
線の書き方でこんなにも印象が変わります。
好みの問題もありますから「これが正解❗」という書き方はないのですが,大事なことは,
「直線にこだわりすぎない」
ことです。
この内容についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
「直線的な画」と「曲線的な画」を使い分けてワンランク上の綺麗な漢字を書こう
3.画と画を離すことでワンランク上の綺麗な字に
活字などでは,基本的に画と画は「くっつけて」書いてあります。
(「川」のように,そもそも離す画は別です。)
もちろん,すべての画をくっつけて書いても構わないのですが,所々「あえて離す」ことで,大人っぽい,カッコいい字になります。
ただし,すべての画を離して書いて良いわけではありません。
この時のポイントは4つです。
・画と画を離すと大人っぽい綺麗な字になる。
・画と画は,「基本的にくっつけて書く」。
・離して書いてよいのは,「四角で囲まれた横画」と「四角の左上」。
・離して書く場合,あまり空間を開けすぎない。
四角で囲まれた短い横画の例⬇です。
この時,あまり空間を開けすぎては不自然になりますから,横幅の3分の2以上は書くようにしましょう。
2本以上並ぶ場合には,長さを揃えるようにします。
こちらは四角の左上の例⬇です。
左上を少しだけ開けていますね。
この内容についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
画と画を離すことでかっこいい漢字,大人っぽい綺麗な漢字を書こう
4.字の大きさに変化をつけてワンランク上の綺麗な字に
2文字以上の字を続けて書く時には,「字と字の大きさ」がポイントになります。
「すべて同じ大きさで書く」のではなく,「字の大きさに変化をつける」のが綺麗な字のポイントです。
字の大きさで意識するポイントは4つです。
・字によって大きさを変えるとバランスがよく読みやすい字になる。
・字の大きさは「漢字:カタカナ:ひらがな=10:8:7」が基本。
・漢字と漢字でも,画数の少ない字などは小さく書いてよい。
・小さく書いた字の前後は少し詰めて,スペースを同じくらいにする。
字の大きさをある程度変えた上で,小さい字の前後の空白スペースをあまり開けすぎないようにすると,全体が締まってきれいに見えます。
字と字のバランスで印象が大きく変わります。
2文字以上で書くことがほとんどですから,普段から意識してみてください😄
この内容についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
漢字とひらがなで字の大きさに変化をつけて,バランスの取れた綺麗な字を書く方法
5.字の中心を通すことでバランスの取れた綺麗な字になる
複数の字を書く際にもうひとつ大事なことは,「字と字の中心を揃える」ことです。
中心が揃っていないと,それぞれの字が「バラバラ」に見えて統一感がなくなってしまいます。
個別の字は同じように書けても,全体の印象が全然違いますね。
字の中心についてのポイントは5つです。
・字の中心を揃えると全体が綺麗に見える。
・縦書きでは,字の中心を揃える。
・横書きでは,字の中心を揃えるか,下側を揃える。
・線を引くなどして,中心を揃えて書けるようにする。
・字を書く前にそれぞれの字の中心の位置をイメージしてから書く。
基本的なことですが,実践するとなると難しいことです。
でも何よりも,普段から意識することが大事です。
この内容についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
字と字の中心を揃えることと中心の揃え方-バランスの取れた綺麗な字を書く方法
6.日常使いの行書は,楷書を元に「やわらかく書く」をイメージ
行書というと難しいイメージがあると思います。
その原因は,「どう書いていいか(どのようにくずしていいか)分からない」ことだと思います。
でも,行書にも「唯一絶対の正解の書き方」はありません。
もっと力を抜いて自由に書いていいんです😄
日常使いでは,「相手が読めること」が大事なことですから,「楷書をベースに少し書き方を変える」だけで,綺麗な行書が書けます。
日常使いの行書を書く際にポイントはこちら⬇です。
・行書に唯一の正解はないので,自由に書いて良い。
・楷書を元に,行書らしくするには,
① 近い画をつなげる。
② 線に丸みを持たせる。
③ 打ち込みや折れを角張らせない。
④ 「はらい」を「とめ」や「はね」で書いてもよい。
常に「カッチリ」とした楷書を書いていては時間もかかり,疲れてしまいます。
これらのポイントを意識して,行書を書いてみてください😄
ただし,1つ大事なことは「行書=サラッと雑に書いていい」ということではありません❗
行書も丁寧に書くことを心がけてくださいね😄
この内容についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
日常使いできる綺麗な行書の書き方-ボールペンで楷書を元に綺麗な行書を書く4つのコツ
7.まとめ
以上,「ワンランク上の綺麗な字,美文字の書き方-差をつける6つのポイント-」でした😄
これらのポイントをマスターすれば,もうかなりのレベルの「綺麗な字」「美文字」が書けるようになっているはずです。
ここから先は「個別の字を細かく観察して練習する」段階になっていきます。
「この画は他の画より長く書くのか」とか,
「この画は他の書くより上から書くのか」とか,
個別の字を細かく観察して書くステージになっていきます。
更に興味のある方は,
・個別の字のポイントをワンポイントで紹介している「ワンポイント編」
・個別の字を1画ずつ細かくマニアックに解説する「個別漢字徹底解説編」(今後作成予定)
をご参照ください。
また,「もっと本格的に字を学びたい❗」と思われた方は,書道教室やペン字教室,通信講座なども選択肢になってくるかと思います。
それでは,ここまで読んでいただきありがとうございました❗
びもじとざん「上級編まとめ」,完❗
「画竜点睛」(がりょうてんせい)
「物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。」
(goo辞書四字熟語より)
関連記事へのリンク⬇
16日目(上級編)「斜め45度の打ち込み」
17日目(上級編)「直線的な画と曲線的な画」
18日目(上級編)「画と画を離す」
19日目(上級編)「字の大きさ」
20日目(上級編)「字の中心」
21日目(上級編)「日常使いの行書」
「基礎編」
「中級編」
「ワンポイント編」
「個別漢字徹底解説編」(今後作成予定)