「直線的な画」と「曲線的な画」を使い分けてワンランク上の綺麗な漢字を書こう

17日目アイキャッチ画像(漢字の画での直線と曲線の使い分け)

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こんにちは!たかあーるです。びもじとざん17日目(上級編の2日目)です。

上級編で解説するポイントはこちら⬇です😄

びもじとざん「上級編」のテーマ

漢字の線が真っすぐに書けないことが多いんだけど,どうしたら良いの?

たかあーる

たかあーる

ぐねぐねと曲がってしまうのはダメなんだけど,

実は「漢字=直線」っていうのは誤解なんだよ。

漢字というと「直線で書く」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

もちろん「間違い」ということではないんですが,漢字でも「意外と直線ではない線」も多いんです。

この記事では,「漢字には意外と直線ではない画が多い」こと,「どういう時に曲線にするのか」を解説します😄

今回のテーマは「「直線的な画」と「曲線的な画」を使い分けてワンランク上の綺麗な漢字を書こう」です。

この記事の結論を見ておきましょう。

・「漢字は直線で書く」は誤解


・線の書き方で字の印象が大きく変わる


・長い横画と左払いは意識して曲線的に書く


・線の向きを変えるのは1回まで

この記事を読んでもらえれば,「ワンランク上の綺麗な漢字を書くための「直線的な画」と「曲線的な画」の使い方」が分かります😄

それでは17日目,いってみましょう❗

1.「漢字は直線で書く」,「綺麗な漢字=直線」は誤解!

漢字というと「直線で書く」というイメージが強いかもしれません。

これは間違っていない部分もあるのですが,必ずしも正しいわけではない,つまり「誤解」なんです!

実際に,この字⬇を比べてみてください🔎

「漢字は直線で書く」が誤解である例
直線で書いた漢字は機械的な印象になってしまいます。

・上の段は普通に書いた字

・下の段は定規を使って線を書き,「斜め45度の打ち込み」を書き足した字

となっています。

(「漢」の12画目,「字」の5画目,「線」の13画目は明らかに曲線の画なので,定規を使っていません)

上下でかなり字の印象が違いますよね?

定規を使って直線で書いた方は,やはり不自然です。

つまり,「漢字でも直線ではない画が意外に多い」ということです😄

というよりも,「そもそも手書きで「完全な直線」は無い」というのが正しいかもしれませんね😄

では,「漢字=直線」と誤解されやすい原因は何でしょうか?

私はこの⬇2つだと思います。

① ひらがなに比べれば「直線的」


② 活字はほとんど全ての画が「直線」

1つ目は「ひらがなに比べると」という条件付きで「直線的だ」というものです。

ひらがなは全体的に「やわらかく,曲線的に書く」のがポイントです。

ですから,このひらがなと比べたら漢字は「直線的」と言えます。

でも,「ひらがなに比べれば直線に近い」のであって,「完全な直線」ではないのです❗

(ひらがなはこちらをご覧ください)

2つ目は,ふだん目にする活字(印刷された字や,ワードの字)では,漢字のほとんど全ての画が「直線」だということです。

目にすることが多いものが直線で書かれているので,「漢字=直線」というイメージを強くしてしまいます。

むしろ完全な直線で書こうとすると「手書き感」がなくなってしまいます。

ぐねぐねと曲がってしまう線はダメですが,「直線にこだわりすぎないように」しましょう❗

2.線の書き方で漢字の印象は大きく変わる!

先ほどの画像でも分かるように,線の書き方で字の印象はかなり違ってきます。

ここでは線を書く際の3つのタイプを紹介します。それは,

・直線


・向勢(こうせい)


・背勢(はいせい)

です。

「向勢(こうせい)」や「背勢(はいせい)」って何?

と思うかもしれません。

まずはこれ⬇を見てください😄

線の書き方での違い「直線」,「向勢」,「背勢」の比較
「直線」,「向勢」,「背勢」で字の印象が変わります。

「白」という字の2画目と3画目の縦線の書き方を変えてあります。

一番上は「直線」で,「機械的な印象」です。

活字に近い印象ですよね。

2番目は「向勢」で,外側に膨らませるように丸みがあります。

これが「向勢」で,「やわらかく優しい印象」になり,太めの線と相性がよく,行書や草書では特によく使います。

3番目は「背勢」で,内側に向かって反るように書きます。

これが「背勢」で,「硬く,強い印象」になり,細めの線と相性が良いです。

この書き方で字の印象が全然違いますよね😄

ちなみにこれらは,「日」,「見」,「岡」などなど,「左右でセットになる縦線」がある字でよく登場します

「向勢のほうが良い」,「背勢のほうが良い」という場面もあるのですが,基本的には好みで良いと思います。

私は「向勢」で書くことが多いです。

「漢字=直線」と決めつけてしまうと,こういう書き方はできなくなってしまいます。

繰り返しですが,「直線にこだわらない」ことが大事ですね😄

3.短い画は直線に近く,長い横画と左払いは曲線的

漢字でも直線に近い画もあるし,

少し大きく曲がっている画もあると思うんだけど,

どうやって書き分けたら良いの?

たかあーる

たかあーる

短い画は特に意識しないでOK,

長い横画と左払いは意図的に曲線にすると良いよ!

手書きで「完全は直線」は無いにしても,漢字の中には「直線に近い画」も「明らかに曲線の画」もありますよね。

どういう基準で書き分けたら良いかというと,

・短い画は特に意識せず書いてよい(直線的に書く)


・長い横画と左払いは意図的に曲線にする


・そもそも曲がる画(「乙」,「風」の2画目など)

です。

短い画は特に意識せず書いて大丈夫です。

短い画なので,少しなら丸みがあってもあまり目立ちませんし,基本的には「まっすぐに見えるくらい」でOKです。

わざと丸みをつけて曲線的に書く必要があるのは,長い横画と左払いです。

こちらを見てください。

長い横画と左払いは曲線的に書く
長い横画と左払いでは,意識して曲線的に書きます。

赤で書いた線が「意図的に曲線で書く」部分です。

意外と多いですよね。

4.綺麗な漢字のコツは「線の向きを変えるのは1回まで」

「漢字=直線」は誤解だと伝えてきましたが,だからといってぐねぐねと曲がる線は書いてはいけません。

意図的に曲線で書く場合に知っておいてほしいことは,

「向きを変えるのは1回まで」

ということです。

※「折れ」や「はね」はカウントしません。

なかなかイメージがしづらいと思うので,この⬇画像を見てみてください。

漢字の線の向きを変えるのは1回まで,例示
1つの線の向きを変えるのは1回までにしましょう。

これを見てもらうと分かるように,「折れ」や「はね」を除けば,向きが変わるのは1回までですね。

(赤い点をつけています)

難しい言い方をすれば,「変曲点が無いように書く」ということですが,これは気にしないでOKです😅

ちなみに,「例外は無いのか」といえば,あります。

線の向きを変えるのは1回までの例外
2箇所で向きが変わっている「例外」です。

とはいえ,これは「このように書かなければいけない」というものではありません。

ですから,あまり気にしなくてOKです。

それと1つ確認しておくのは,この「向きが変わるのは1回まで」は「楷書」に限るということです。

行書や草書にこの法則は当てはまりません。

5.まとめ

以上,「「直線的な画」と「曲線的な画」を使い分けてワンランク上の綺麗な漢字を書こう」でした😄

今日のまとめです❗

・「漢字は直線で書く」は誤解

・線の書き方で字の印象が大きく変わる

・長い横画と左払いは意識して曲線的に書く

・線の向きを変えるのは1回まで

「漢字は直線で書く」というイメージが誤解であると伝わったかと思います。

短い画までも意図的に丸みをつけてしまうと良くないですが,「直線」にこだわらなくて良いということでした。

ぜひこの記事の内容を意識して練習してほしいと思います😄

次回も引き続き「字の印象を更に良くするプラスアルファのポイント」として,「ぶつける画と離す画を意識しよう」です❗

次回の記事もぜひ読んでみてくださいね😄

「びもじとざん」17日目,完

今日の四字熟語

「麻中之蓬」(まちゅうのよもぎ)
「人間はよい環境の中で育ち、よい教育を受け、よい人と出会えば、決してねじ曲がることなく、まっすぐで正しい人間になるということのたとえ。」
(goo辞書四字熟語より)

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