こんにちは!たかあーるです。びもじとざん6日目です❗
前々回は「とめ」について,前回は「はね」について書きました。こちら⬇も併せて読んでみてくださいね😄
美文字のコツ「とめ」を意識しよう!どんな時にとめたらいいの? 「はね」をマスターして字に躍動感を出そう どんな時にはねるかも解説
そして,今回は「はらい」です。「とめ」,「はね」,「はらい」で収筆の3点セットが完成します❗
今回のテーマは,「「はらい」でスピード感を出そう!どんな時にはらうの?も解説」です❗
はらうべきところをしっかりはらうと,字がのびのびとして見えて,スピード感が出ます。
そして,収筆シリーズではお馴染みの「どんな時にはねるの?」という疑問にも答えていきますよ❗
今日の内容です❗
・はらいは大事。しっかり書くと字がのびのびしてスピード感が出る
・左払いは右下に膨らむように,右払いはまっすぐ書いてはらう
・左斜めの画ははらう
・字,字の部分やパーツの最終画が右斜めの画ならはらう
この記事を読んでもらえれば,「はらいの重要性」,「はらいの書き方」,「どんな時にはらうのか」が分かりますよ😄
それでは6日目,いってみよ~う❗
目次
1.しっかりとはらうのが大事
「はらい」は,「とめ」と同じように,ペン字だとなかなか差が分かりにくいものでもあります。
毛筆なら明らかに違いが見えるんですけれど😅
とはいえ,それでもやっぱり,ちゃんとはらった字とそうでない字では違いが出ます。
早速比べてみましょう❗
こんな感じ⬇です。
どうですか?
例としてはらいが多い字を選んでいるとはいえ,結構違いますよね。
しっかりとはらった字はスピード感があってのびのびして見えるんですが,とめてしまうと印象がかなり変わりますよね😮
特に右払い(写真の「太」など)は,少し大きく書いて文章全体のバランスを取っているという役割もあります。はらい,大事ですね❗
それぞれ細かいことなんですが,「とめ」,「はね」,「はらい」の3つをしっかり書くと,字全体の印象が全然違います❗
「とめ」,「はめ」,「はらい」,細かいですがしっかり書く習慣をつけましょう👍
2.「はらい」はどうやって書いたらいいの?
さてさて,はらいの重要性が分かったところで次に行きましょう❗
はらいってどうやって書いたらいいの? 気を付けることとかってあるの?
そうですよね。では,これを考えていきましょう😄
せっかくなので,「左払い」と「右払い」に分けて見ていきます❗
先に結論をお伝えしますね。左払いと右払いの大きな違いは何かというと,
右と左なんだから方向が違うよー!
えー,確かにそうなんですが,,,方向ではなく書き方の違いをですね…
これは,
はらうまでの線の書き方が違うんです。
左払いは右下に膨らむように曲がることが多いですが,右払いはまっすぐ書くことが多いですよ。
ということなんです。
詳しく見ていきましょう❗
2-1.左払いは右下に膨らませよう
左払いから行きましょう。左払いは払うまでの線がまっすぐではなく,右下に膨らんだ曲線になっていますよね?
まっすぐ書いてしまったものと比べてみましょう❗
上の字が,右下に膨らむように少し曲線にして書いたものです。
下の字は,左払いの画をまっすぐ書いたものです。
かなり違ってきますよね😮
もちろん,あえてまっすぐ書くといったこともあったりします。でも,基本は少し右下に膨らむように書くといいですよ😄
もうひとつ,先ほどの写真から伝えておかないといけないポイントがあります。
それは,
「太」の2画目のように長い縦画は,
ということです。大まかなイメージでいうと,横画(この場合1画目の横画です😄)と交わってから曲げていく感じです。
「交差点までは直進して,交差点に入ってから向きを変えましょう!そうしないと事故を起こしてしまいますよ!」みたいな感じでしょうか。例えとしては,,,5点(100点満点中)くらいですかね(笑)
短い左払いは,最初から斜めに書いて大丈夫ですよ👍
2-2.右払いはまっすぐ→横方向に角度を変えてはらおう
さて,それではつづいて,右払いに行きましょう❗
右払い…おそらく多くの人が書道で苦しめられたであろう右払いですね😅
毛筆で右払いを書くのって,難しいですよね。私も未だに安定感がないです。
もしかしたら,ただの苦手意識からなのかもしれませんが。
今までで「この右払いは上手く書けたぞ❗」という記憶があるのは小学生の時,昇段試験の課題練習の時でした。
今見たらそうは思わないのかもしれませんが,自分で「上手く書けた」体験として一番記憶に残っているのはこの時です。
ちなみに,その1枚は最終的な清書としては選考に漏れ,どこかに消えました(笑)
右払いは左払いとは違って,はらうまで基本的にまっすぐ書きます。
少し曲げたりすることもあるかもしれませんが,まっすぐに書いてくれてよいです。
慣れるまでは,極端に「まっすぐ→カクンッ!→シャッ!」くらいでいいかもですね❗
慣れてきたら少しマイルドにするといい感じになりますよ😄
3.どんな時にはらったらいいの?
さて,最後に恒例の「アレ」ですね。そう,
どんな時にはらったらいいの?
ですよね。
こちらも「左払い」と「右払い」に分けて考えてみましょう❗
今回も頑張って考えましたよ👍
3-1.左斜めの画ははらおう
左斜めの画は,はらおう!
はい!これ⬆です!
左払いは何とも分かりやすいです❗
左斜めの画は,はらってしまいましょう❗
珍しく分かりやすいですね。
そもそも,斜めの画は基本的に「はねる」か「はらう」かなんですよ。
斜めの画でとめるものって少なくて,たとえば「女」の2画目とかです。
そして,左斜めの画ではねるものって,,,すぐには思いつきません。
ですから,基本はらってしまってよいと思います。
3-2.短い点以外の右斜めの最終画ははらおう
右斜めの最終画ははらおう
はい!なんとっ!右払いも比較的分かりやすいです。
ただし,もう少し詳しく説明が必要です。
でも,そんなに複雑ではないのでご安心を👍
ここで言っている最終画というのには2つあってですね,
です。これは例を見たほうが分かりやすいので,見てみましょう。
どうでしょうか?
そしてもうひとつ,漢字が左右に「偏と旁(へんとつくり)」などで分かれている場合,左側のものは,はらいません。
同じ部分や塊でも右側だとはらいます。
これも例を見てみましょう。
同じパーツでも,左側にあるときにはとめますが,右側にあるときははらいます。
左右に分かれている時の書き方については,また今度別記事で書きますね😄
(ちなみに,「験」の最後はとめても構いません。お好みで!)
以上,「「はらい」でスピード感を出そうどんな時にはらうの?も解説」でした😄
今日のまとめです❗
・はらいは大事。しっかり書くと字がのびのびしてスピード感が出る
・左払いは右下に膨らむように,右払いはまっすぐ書いてはらう
・左斜めの画ははらう
・字,字の部分やパーツの最終画が右斜めの画ならはらう
今回で収筆の3つが終わりました👏
次回からは「横画」,「縦画」を詳しく見ていきますよ❗お楽しみに😄
「びもじとざん」6日目,完❗
今回は「治山治水」
「植林などをして山を治め、水流を整えて川の流れをよくし、氾濫はんらんを防ぎ、運輸をよくすること。転じて、治山治水が、国を治めるにあたって重要であるということ。」
(goo辞書,四字熟語より)