美文字のための基本画 斜めの画を書くために押さえるべき3つのポイントを解説

びもじとざん9日目,斜め画の書き方

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こんにちは!たかあーるです。びもじとざん9日目です❗

前回(7日目)と前々回(8日目)で基本画の「横画」と「縦画」についてポイントを紹介しました。

美文字のための横画の書き方 【簡単で美文字効果抜群】横画を右上がりに書くだけで見違えるような字になる びもじとざん8日目「縦画」 美文字のための縦画の書き方 基本はまっすぐ!斜めに書く時の独自の判別方法も解説

さて,横画,縦画と見てきましたので,最後は斜めの画ですね❗

これで多くの文字を構成する3つの基本画をマスターできます😄

そうすれば,字の基本的な形は整ってきますので,劇的な変化が期待できます

今回のテーマは,「美文字のための基本画 斜めの画を書くために押さえるべき3つのポイントを解説」です❗

斜めの画は,横画や縦画に比べると少し難しい部分もあるのですが,順番に見ていきますのでご安心ください❗

今回の結論を先に見ておきましょう❗

・斜め画は角度や長さの判断が難しく感じる原因。

・ポイント① 左払いは右下に膨らむように書く。とめる時はしっかりとめる。

・ポイント② 右払いはまっすぐ書いて,最後に角度を変えてはらう。

・ポイント③ 途中で角度の変わる画は,内側に膨らませることと,長めに書くことを意識する。

この記事を読んでもらえれば,「斜め画の基本的な3つのパターン」,「斜め画の基本の書き方」が分かりますよ。

ぜひ練習してマスターしましょう😄
 
それでは9日目,いってみよ~う

1.斜め画の3つの基本パターンと斜め画の難しさ

ここではまず,斜め画のパターン3つのパターンと,斜め画の難しさの原因についてみていきましょう❗

1-1. 3つの基本パターン

斜めの画の基本パターンはこの⬇3つになります。

斜め画の基本パターン3つ

①左斜めの画
②右斜めの画
③途中で角度の変わる(曲がる)画

基本のパターンはこの3つになるんですが,それぞれのパターンの中で「はらう」のか「とめる」のかなど,もう少し細かくなります。

とはいえ,複雑なものではありませんのでご安心ください❗

この記事の中で後ほど詳しく見ていきます😄

1-2. 斜め画の難しさは「角度」と「長さ」と「曲げ方」

斜めの画って苦手なんだよー!上手く書けないんだもん!

たしかに斜めの画は,横画や縦画に比べてちょっと難しい部分があります。それはなぜかと言うと,

たかあーる

たかあーる

横画や縦画と違って,「角度」をしっかりと考えないといけないからだよ。
それに,慣れるまでは長さの調節が難しかったり,
なにより,途中で曲げる画は「どのくらい曲げるか」が難しいからだよ。

横画は「若干右上がり」,縦画は「まっすぐ」が基本になるので,「角度」ってそんなに気にすることはないですよね。

でも,斜めの画は,字によっても角度が変わったりするので,これが厄介なんですね。

同じ字でも,他のパーツとの組み合わせによって変わったりするので,これもまた厄介なのですが,45度を基本に考えてくれればOKだと思います😄

このような⬇感じです。

斜め画を書く際の難しさ
角度や長さ,曲げ方を間違えるとバランスが崩れてしまいますね。

長さや曲げ方についてもこれから順番に見ていきましょう❗

2.左斜めの画3パターンの書き方

まずは「左斜めの画」から行ってみましょう❗

左斜めの画をもう少し詳しく見ると,この⬇3つになります。

左斜めの画のパターン3つ

・左払い
・短い左払い
・とめる

順番にやっていきますよ~😄

2-1.左払いは少し下に膨らませるように書く

「左払い」のポイントは2つです。

左払いのポイント2選

・やや右下に膨らむように書く。
・長い左払いは,最初はまっすぐ縦に書いて途中から曲げる。

まずは実際に見てみましょう❗

左払いの書き方
左払いは右下に少し膨らませよう。

ポイントはこの2つですので,ぜひマスターしてくださいね😄

6日目の「はらい」で習ったことだね!ちゃんと覚えてるよ!

そうです!そのとおりです!

6日目の「はらい」については,こちらをご覧ください😄

また,左払いの長さは字によって変わりますが,右払いより短くなることが多いです

あまり長く書きすぎないようにしましょう😄

2-2.短い左払いは,長さ以外は左払いと同じ

つづいては「短い左払い」です。

「短い左払い」のポイントは,「左払い」と同じように,やや右下に膨らむように書くことです。

とはいえ,こちらは長さのある左払いほど気にしなくても良いと思います。

極端に短いものはほとんどまっすぐで大丈夫です。

実際に見てみましょう❗

短い左払いの書き方
短い左払いも少し右下に膨らみますね。ほぼまっすぐでもOKです。

長い左払いとの違いは,まっすぐに書く部分は無く,最初から斜めに書くということです😄

2-3.左斜めの点は短くとめる

左斜めの画の最後は,

とめるパターンです。

とはいえ,とめるパターンは少ないので,あまり意識をしなくても大丈夫です

たとえば,「点」や「烈」などの「れんが」の1画目,「心」の1画目などでしょうか。

ただ,これらはほぼ縦画として書いても不自然にはなりませんから,やはり,それほど意識しなくてOKですね。

左斜めの画をとめて書く例
縦画に近く,縦に書いても構いません。

あとは,短い左払いを点で書いても良いので,その場合は使うことがあります。

たとえばこのような⬇例があります。

(ここでは,とめるというより,次の画に向けてはねていますね)

左払いをとめて書く例
左払いをとめて書いてもOKな例です。

こちらは好みでOKです😄

たかあーる

たかあーる

ちなみに私は点で書くことが多いです。

3.右斜めの画

ではつづいて,右斜めの画に行きましょう

右斜めの画も少し詳しく見るとこの⬇2つになります。

右斜めの画のパターン2つ

・右払い
・とめる

左斜めの画より1つ少ないです😄

少ない方がうれしい!ですね。

3-1.右払いはまっすぐ書いて最後に角度を変えてはらう

右払いの基本的な書き方は1つです❗

これも6日目でやったね。覚えてるよ!
まっすぐに書くのが基本なんだよね!
「まっすぐ→カクンッ!→シャッ!」くらいのイメージで,だったよね!

たかあーる

たかあーる

そのとおり!ばっちりだね!
念のため,もう一回写真で確認しておこうか!

右払いの書き方
まっすぐ書いて,角度を変えてはらおう。

慣れるまでは少し大げさに書いてみるくらいで良いと思います😄

右払いは左払いに比べて長く書くことが多いですが,ポイントは,「右払いと水平になるくらいか,少しだけの位置までにすること」です。

左払いよりも極端に下に出てしまうとバランスが悪くなるので,注意しましょう😄

3-2.最後ははらわずに止めてよいこともある

右払いはとても目立つパーツなので,字の全体の印象に与える影響が大きいです。

その目立つ右払いですが,,,なんと「とめて書いてもいい」という厄介なところがあります。

右払いで止めるってどういうこと?
全然違っちゃうんじゃない?

と思いますよね。実際,かなり印象が変わります。

まずは見てみましょう❗

右払いの画をとめても良い場合の例
右払いの画をとめてもバランスが取れていますね。

比較的小さい右払いをとめる場合も,大きな右払いを止める場合も,どちらも印象がかなり変わりますよね❓

でも,バランスが悪くなったりするわけではありません。不思議ですよね🤔

行書になると,楷書では右払いをしていた画をとめて書くことも多くなりますが,その書き方を取り入れた(というより,行書の書き方を残したという方が正しいですね)からではないかと思っています。

コラム

書体が誕生した順番

書道教室などでは「楷書」→「行書」→「草書」の順番で習うのが一般的です。

でも,書体の誕生した順番で言うと正反対で,「草書」→「行書」→「楷書」の順番なのだそうです。

また,草書よりも「隷書」(「れいしょ」と読みます),さらに隷書よりも「篆書」(「てんしょ」と読みます)が古い書体となります。

ですので,先ほどのところでは「行書の書き方を残した」と書いたんですね😄

そして,右斜めの画をはらうか,とめるか,の判断ですが,,,ズバリ!

たかあーる

たかあーる

好みでいいよ

です❗ 元も子もないかもしれませんが,好みで大丈夫です❗

ただし,基本的に「はらっておく」のが無難ですから,迷ったらはらっておきましょう👍

3-3.右斜めの点は短くとめる

右斜めの画の最後は「短くとめる」です。

これは色々なところに出てきますね。いわゆる「点」に当たる部分ですが,横や縦にするのではなく,右斜めに点を書きます😄

45度くらいで書いておくのが一般的ですね😄

右斜め画のとめの書き方
右斜めの画で止める例。短い画がほとんどです。

4.途中で角度の変わる画

さて,最後は途中で角度の変わる画ですね。

途中で角度が変わる画といってもイメージが湧きづらいかもしれませんので,例を示しておきます。

たとえば,「飛,「気」,「風」,「式」などの字です。

途中で角度の変わる画の例
途中で角度が変わっていますね。左下に膨らませて書きます。

結構難しいと感じるものも多いですが,基本的なポイントを2つ押さえておきましょう😄

途中で角度の変わる画のポイント2つ

・内側に膨らむように書く。
・思い切って長めに書く。

です❗ 順番に見ていきましょう😄

4-1.基本は内側に膨らむように書く

途中で角度の変わる画については,内側(多くは左下)に膨らませるように曲げるとキレイに書けます

左払いと似たような感じだね!

たかあーる

たかあーる

そうだね!
ただ,こうした画は最後にはねることも多いけど,はねる直前じゃなくて,もう少し前で曲げておくのがポイントだよ

途中で角度の変わる画の書き方
はねる直前ではなく,画の真ん中あたりで角度を変えよう

はねる直前ではなく,もう少し手前で曲げることを意識してみましょう😄

4-2.思い切って長く書くことがポイント

さて,途中で角度の変わる画のもうひとつのポイントは,「思い切って長く書く」ということです。

え?あんまり長く書くとバランスが崩れちゃうんじゃない?

と思うかもしれません。

でも,これらの画は少し長めに書く方が,バランスがいいと思います(あくまで私見ですけど…)

ですので,一度自分が思っているより長く書いてみましょう。

途中で角度が変わる画の良い書き方と悪い書き方
途中で角度を変えて,思い切って長く書いてみましょう。

あれ?意外とバランスが良くてカッコよくなった!

と思えるはずです❗

ただし,まっすぐ長く書いてしまうとバランスが悪くなってしまうので,内側に膨らませることを忘れないでね😄

5.まとめ

以上,「美文字のための縦画の書き方 基本はまっすぐ!斜めに書く時の独自の判別方法も解説」でした😄

今日のまとめです❗

・斜め画は角度や長さの判断が難しく感じる原因。

・ ポイント①  左払いは右下に膨らむように書く。止める時はしっかりとめる。

・ ポイント② 右払いはまっすぐ書いて,最後に角度を変えてはらう。

・ ポイント③  途中で角度の変わる画は,内側に膨らませることと,長めに書くことを意識する。

これで横画,縦画,斜め画の基本画3点セットが終わりました

次回は「漢字は直線で書くとは限らないよ」という点について考えてみたいと思います❗

次回もお楽しみに😄

「びもじとざん」9日目,完

今日の四字熟語

今回は「剛毅果断」(ごうきかだん)
「意志がしっかりとしていて、思い切って事を行うさま。また、決断力に富んでいるさま。」
(goo辞書四字熟語より)

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